確かにそこに居る。

確かにそこに居る。もう走ることはなくとも。

5/21(日)、遅れた通夜のため、マゴメを訪れる。

眠りについて3ヶ月がたった悪魔の、余生を外から眺めに1人馬込に向かう。予定よりもだいぶ遅れた時間だがこのくらいでいい。立石を通過する頃には日が暮れていた。

A01 Nishimagome Sta.

行き詰まり駅の奥の無機質な階段を上り、出口に向かう。目指すは多くの人が足を運んだあの陸橋。

たった数ヶ月前まで、多くの人が足を運び、その姿をカメラに収めたであろう、まさに“聖地”だ。

到着してすぐに、3000形のような音がしたことに違和感を覚えてみると、E5000が入れ替えをしていた。走行しているところを見るのは初。

後輩に囲まれ、静かに佇む。

車番が剥がれた、などの噂も流れたものの、今日も出庫を待つかのように停車している。

“使用停止”などの文言がないのも相待って、まだまだ現役のように窺えるが、3ヶ月、殆ど動きなく、現役と変わらず留置される様はまるで魂が抜けたようで、淋しく感じられた。

前回探訪時にはここに5320が停まっていた。

時間も時間。営業運転終了から3ヶ月を迎えた独りぼっち20番の通夜を終えた。

この陸橋に立ち、これまでどれだけの人が5320の為に足繁く通い、その姿を拝んだのだろうか、どれだけの人の記憶に残り続ける場所なのだろうか、などと考えた。いつか5320が寝ぐらから居なくなろうと、多くの人々には5320と同じくらいの価値を持つ場所なのかもしれない。

そんな想いを胸に、再び改札に入り列車に乗り込む。

おわり。

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