いろいろとレンズが増えてきました。なのでここらでレンズのレビューを書いてみようと思います。
1本目は…

NIKKOR-Q Auto 135mm f/2.8です。ジャンクのショーケースの中に2000円で置いてありました。自己Ai改造を施しています。
D600で見ていきます。すべてスタンダード(SD)をLightroomでRAW現像。

SD 5050K
開放からです。非常に硬いレンズです。若干の収差は補正の効く範囲だと思います。
これより短いレンジとは違ってほどほどに距離感がありますので、f/2.8でもピントワークで迂闊にいくと外します。
見てくれはとても良いです。細かい部分は補正をかけてやればまだまだやれると思います。

SD 5050K
ほどほどに近い場面ですが、線はしっかり出します。

SD 5000K
一段絞ったf/4です。安定していると思います。ひとまずの実用はこの辺りからと考えていいです。この辺りは後述します。

SD 5000K
前ぼけの参考で採用しました。ピント前後の収差には気を遣いたいところです。

SD 5000K
これも開放。

SD 4000K +マゼンタ40
開放でよくあるLED光源を含めた場面です。ゴーストよりはハレーションをよく拾う印象で、ここは投入の可否に関わると思います。コーティングも考えればあとの世代の方がいいです。

SD 4600K +マゼンタ5
二段絞ってf/5.6です。単焦点らしく線は細く、これは開放からの力ですので、場合によっては戦力になり得る所以はこの辺りだと感じています。絞っても絞ってもさほどの変化はありません。ここは世代らしく、どこまでも硬い描写です。
所感など…
105mmから入った筆者には135mmは画面が想定しにくく少々苦労しましたが、用事の片手間で作例を集めてレビューまで辿り着きました。
割とコンパクトなので便利です。安価な望遠レンズで、ほどほどに使いたいのであればお勧めはできますが、使用する場面を選びます。
気づけば絞りを開けて使うことが多かったですね。それだけ開放近傍からの線の出方が変わりません。後継レンズを使っても感じますが、135/2.8というスペックとオートニッコールの世代もあって納得できています。とにかく硬い描写ですので、開放付近で崩した絵作りというのには向きません。せいぜいマルチコートではないので、逆光のハレーションを利用していく程度となるとおもいます。裏を返せば開放から比較的使えるということで、この表裏一体が理解できれば使いこなすのはさほど難しくないです。
強光源にはやりようを選びますが、日中であれば大方気にしていくことはないように思います。それだけ硬い。あとは収差等を気にしていけば実用は一段絞ったくらいからと思います。撮影距離にも依存します。
投入コストも考えたときに、メイン級の望遠が無い場合や、暗いレンズのみの手持ちであれば今だに需要があると思います。Ai改造さえ(それか改造品をさがすか)できれば大丈夫です。怖がらずともレンズは逃げません。
比較的初心者向けなレンズです。マニュアルレンズの練習になります。望遠圧縮、被写界深度、ピントの作り方など…
学べることは多くあると思います。望遠レンズの練習台にどうぞ。
また工具さえ手に入れば分解の練習もAi改造の練習もできます。
世代柄、口径が52mmです。ピントの山が少々見にくく、ポートレートでは若干難しかったです。
あとはフードについてです。繰り出す内蔵フードがありますが、全くキチンと設定できません。ズレて入ることばかりですので、無いよりマシ、いやこれならなくてもいいやと思いながら使っていました。
思い出せるのはそのくらいですかね。
場面を選べば価格も考慮してまだまだ実用的なレンズだと思いました。
- 焦点距離…135mm
- 開放絞り…f/2.8
- 最小絞り…f/22
- 絞り羽根…7枚
- 最短撮影距離…1.5m
- レンズ構成…四群四枚
- フィルター径…52mm
- レンズフード…内蔵
2025/8/7 加筆修正、作例追加
おわり。

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