ついに冬になりました。
寒さにようやく慣れ始めた頃合いでしょうか。
今回はこのレンズです。

Ai AF Zoom-Nikkor ED 70-300mm f4-5.6Dです。
11月に入ったころからとある目的のために借り入れ、ついで感覚のレビュー記事です。
毎度のごとくピクチャーコントロールはスタンダード、自動ゆがみ補正はオフの状態で、LightroomでRAW現像。


初手から70mm側の開放とf/5.6の比較です。上がf/4(開放)、下がf/5.6です。一段絞ると線がハッキリします。

テレ側、f/7.1での画面です。ピントは画面中央付近。被写体までは15m~20mほどの状態です。

SD 4150K
135mm付近、f/7.1です。秋らしい画面ですね。近距離であれば線がよく出る印象です。

SD 5000K

SD 5000K

SD 5000K
3枚続けていきます。
全てテレ側で、1番上から開放(f/5.6)、f/8、f/11の順です。
なんと言うべきか…さほど良くないです。絞ってもそれほど画質の向上が見えず、この辺りは妥協点を作るべきと感じました。

SD 4600K
テレ側でf/7.1です。歪みの参考程度に。そこそこの糸巻き型です。デジタルであれば自動ゆがみ補正が適応できるので、ここは問題ありません。

SD 4400K
こちらもテレ側の開放で、最短の作例。思ったより写りますね。

SD 5000K
約70mmで逆光の画面。ハレとゴースト両方を拾います。しかしキットレンズのものとは違い、EDレンズが入っています。

SD 5400K
これだけ別日取材です。
撮影距離は5mもないです。
さてまとめます。
・実用性を探そう
レンズの値段、性能、描写の3点から鑑みた時、このレンズの選択肢が上がってくる場面を想像してみた時、かなり限られてくると感じました。
コストをかけずに安く望遠を手にしたい場合は選択肢だと思いますが、VRがついていません。その上、“これ以上”が存在するもののため、予算が許せば“これ以上”へ行ってしまうのが良いです。
70-200との差別として300mmまで伸びる点がありますが、はっきり申して300mmはそこまでよろしいと言えるほどではないので、ビギナーであるほど上位互換へ行った方がよろしいと感じました。AF-S、Gタイプのフルサイズ対応のほう(赤のVRのやつ)を抜きとして、EタイプやDX専用に限ればの55-300mmもあります。DX機との相性も考えてDX機をお持ちであればDXフォーマット専用のものに行ってしまうのが賢明と考えます。
反対にFX機をお持ちの場合には、コストが許せばEタイプへ(Gタイプはなし)、もしかすると70-200にテレコンがよろしいと考えます。
このレンズは、低コストで投入出来るだけ不便があります。しかしながら低コストです。果たしてどちらを取るかはよくお考え下さい。しかし200mmまでならまだ良好な結果をくれるので、EDレンズも踏まえてGタイプのモーターがないやつに行くより、良いと思います。
もちろんですが素早く動き回るような撮影にはついていけません。ですから、ビギナーさんにはダブルズームキットでついてくるような望遠レンズが好ましいと感じました。逆を行けばそれ以上の速さを出せるレンズもありますから、掛けられるコストで何が得られるか、しっかりと調べて頂きたいと強く思います。
総じて、投入コストに見合っただけの性能はくれます。が、それ以上を求めるには無理があります。
ちなみに筆者が投入した経緯としては、E-500につけられる(=絞り環がある)からということで、借り入れました。
レンズ名クリックでメーカページへ。
Ai AF Zoom-Nikkor 70-300mm f/4-5.6D ED
- 開放f値…f/4(70mm側) f/5.6(300mm側)
- 最小f値…f/32
- 絞り羽根…9枚(円形絞り?)
- 最短撮影距離…1.5m(ズーム全域)
- レンズ構成…9群13枚(EDレンズ1枚)
- フィルター径…62mm
- レンズフード…HB-15

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