最近は特に風が強いですね。
寒すぎるとまた撮影への意欲が下がっていきます…
またレビューです。今回は…

Ai Zoom-Nikkor 35-70mm F3.5です。
いつも通りD600で見ていきます。ピクチャーコントロールはスタンダード、LightroomでRAW現像しております。

SD 5000K
広角側の開放からです。解像は充分ですが、まず目に付くのは周辺減光ですかね。

SD 5500K
わずかに絞ってテレ側です。

SD 5000K
こちらもテレの開放。距離がある状態。程よく緩いです。ですが芯があります。

SD 5000K
広い方で逆光。このレンズは7枚絞りです。

SD 4750K
こちらは直接太陽光を浴びせていない状態。絞り込んでいます。

SD 4300K
ピントの距離が近いと開放でも線がしっかり出ます。最周辺まで気にしなければf/5.6あたりから実用と思います。

SD 4500K
中域でそれほど良い作例がなかったのでこれを。
さて…
まとめましょう。
特に大きなクセもなく、マトモくんな感じです。それも大三元の標準を担っていたレンズですから当然と言えば当然ですが…
開放でも中心の解像感がよく、あとは適度に絞り込んでボケの線のコントロールで攻めていく玉かと思います。
逆に周辺を気にする場合には絞り込む必要があります。(特に遠景)
わかりやすいところでは最短が1mですので、それほど寄れません。これを求めるのであれば後継のAi-S35-70/3.5へ行くのが賢明です。
フィルター径もこのレンズは72mmと大きいです。こちらもAi-Sでは62mmへと小さくなっていますから、基本的にはAi-Sに行くのが賢明と感じます。
しかし、Ai-Sに比べてこのレンズは圧倒的に見かけます。(個人的な感覚)
大体カビの生えた個体がよく転がっています。もし本気で欲しいのであればAi-Sで良い個体を探し、それでもダメならこのレンズ…という形が望ましいと思います。
さらに後継のAF35-70/2.8が脅威的にクモリやすいのもあって需要は一定数あると思います。デジタルの部分は何一つないため、バックアップ要員で連れて行くのもよし、急ぎのない撮影で荷物を減らして行くためにつけっぱなしの一本にしておくのもよしだと思います。
総じて画質とのバランスが良いので使っていて大きくストレスのない玉です。ニコンらしいと言えば一言で片付きます。(わかりやすい逃げ)
それほどコストかけずに頃の良い標準を探している方にはお勧めしたい一本です。そこらのf値の変わるズームレンズより数段お勧めです。
- 焦点距離…35~70mm
- 開放f値…f/3.5
- 最小f値…f/22
- 絞り羽根…7枚
- 最短撮影距離…1m(全域)
- レンズ構成…9群10枚
- フィルター径…72mm
- レンズフード…HK-4

コメントを残す