レンズの社説 13本目

私生活が忙しい(多義)のと、とってもカツカツで生活してるおかげで出かけられません…

いよいよ5月も折り返しです。俄かに信じがたいですな。

そんな今回は完全なる思いつきです。2年ほど前のRAWデータたちをかき集めてきました。

AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-EDです。投入はキットレンズの次で、うちではかなり歴の長い一本でした。昨年まで活躍、 絞りが故障してからはヴィジュアル担当です。

D500のSD(スタンダード)で見ていきます。Lightroomで現像。

1/40sec f/8 ISO280 (70mm)
SD 5700K +マゼンタ15

テレ側です。手前ぼけの様子を見ています。ピントは奥の建物です。収差が見えていますが、ズーム倍率の高いレンズよりは控えめです。

1/800sec f/7.1 ISO320 (18mm)
SD 5700K +マゼンタ15

広い方です。世代とユーザを考えた時最周辺もよっぽど目くじらしなければ、特に気になりません。中心は十分です。

1/200sec f/4.5 ISO640 (70mm)
SD 6000K +マゼンタ15

テレ側の開放です。APS-Cと言えど被写界深度は浅いです。

1/200sec f/3.5 ISO250 (18mm)
SD 5300K +マゼンタ20

今度は広い方の開放です。中心の解像はハッキリです。周辺減光が見えますので、ここはヴィネットコントロールで対処と思います。

1/320sec f/8 ISO160
SD 5150K +マゼンタ15

たびたびの遠征でも登板しています。サイズも一役買っています。

機材側からある程度撮る気にさせなければ、結果を残すことは不可能です。

1/40sec f/8 ISO10000 (18mm)
SD 4400K +マゼンタ30

高感度時の作例です。周辺にだけ気を使ってやれば大丈夫と勝手に信じています。これだけ別の個体です。

1/50sec f/7.1 ISO640 (18mm)
SD 4600K +マゼンタ15

出てきたので追加しておきます。

これでええわ。(所感)

これでええわです。本当に。

諦めでもなんでもなく、使用感で筆者はそう直感しました。

“どうして純正のレンズが良いのか”

これを議論するならば、大体最新の大三元でも引き合いに出してくるようなもんですが、キットレンズこそにメーカーのものづくりの精神は宿るものと考えています。

いかにしてユーザのニーズを静に察するかであり、筆者の感じるニコンらしさはその部分と感じています。これは昨日今日の新機種の批評の話ではありません。

このレンズもその一つに過ぎず、何本か使ってきたニコンのキットレンズの中で、たまたま一番の信頼をおくのがこのレンズであったことにすぎません。

なぜかと申しましても、これはただの贔屓としか言えないでしょう。運用歴が長く、その間にさまざま使ってきた中で、未だ“使いたい”とハングリーにさせてくれます。ある種、入門一発目を想定しているからこその、「写真を“撮る”上で一番大切なこと」を含んでいます。

写真機は、ユーザに使われたいと思われなければカビを生じて埃をかぶるのみです。ユーザとしては“それを使って写真を撮りたい”を手に入れるのが一番大切で純な投資の動機と思います。

より簡潔に申し上げれば、写真機として、写真を撮影することに続いて大切な機能がこの話であるということです。撮影の動機を作ってくれるのはなにも被写体だけではないということです。被写体がいるから撮影をすることと、因果が逆転することだってあると考えます。

レンズの話をしよう…

描写に関しては文句をつけるつもりはありません。編集ソフトだけあれば十分使用できます。目くじらを除きます。

当レンズの一番の利点は金属マウントであることです。持ち出しの難易度が下がります。

最短撮影距離もサイズも、とにかくバランスが良いで片付けられると考えます。もちろんいい意味で。

そこまでして信頼を置いているおかげで、去年の撮影仕事では借りてまでも使用しましたし、使用歴もさながら、やはり使っていてのストレスがありません。

手ブレ補正がありませんが、換算の105mm程度だとそれほど気になりません。それでも気になる方は新しい世代へ。

筆者の個体は、去年の中頃(たしか)に故障してからは運用停止中ですが、そのうちまた買い戻したいと思っています。現状ではタムロンの17-50/2.8がいますが、それでも投入のメリットは十分に感じています。

特に秀でたところがありません。しかし、実に真面目です。一言で表すなら“いぶし銀”。これに尽きます。

投入コストも現代では安く手に入ります。18-55よりもヴィジュアルも含めて勝りますし、ここのステップアップにもおすすめです。(サイズは抜き)

D40サイズでは少し余りますが、D500との組み合わせはバランス◎です。D70のような筐体でも扱いやすいですし、比較的何にでも合わせやすいです。重量がそれほどないのがこれを後押ししていると感じます。

逆光の作例がありませんが、使っていたインプレではEDレンズが入っている分、あまり申すことがなかったと感じています。特に気になりませんでした。

球数が多い分、今でも出会う場面も多いので、安いコストの標準と言われれば候補に上がる一本です。

  • 焦点距離…18-70mm(35mm判で27-105mm)
  • 絞り羽根…7枚(円形)
  • 最短撮影距離…0.38m(全域)
  • レンズ構成…13群15枚(EDレンズ3枚、非球面レンズ1枚)
  • フィルター径…67mm
  • レンズフード…HB-32

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