また一段と暑くなり、今年も夏が来たかと思えば、急に雨が降り寒くなったこの頃でした。衣替えしかけただけに勘弁してほしいものです。
今回の登場は…

Nikon Lens Series E 100mm F2.8です。機会があったので手にしてみました。
登場は1979年(日本国内では1980年)。一般ユーザー向けとして、小型軽量低価格を目標として開発されたのが、Nikon EMとLens Series Eであり、当レンズもそのラインナップの一本。要するに廉価レンズであり、ニッコールを冠さない稀有なレンズでもあります。

SD 5500K
ひとまず近距離の開放です。なんというかコントラストといいボケといい、世代を感じるような描写です。使いどころのありそうなキレで、実力を感じるとともに、所有しているSeries E 75-150mmにも通ずるところがあります。

SD 4500K
距離を取った画面での開放。
シャープネスは単焦点らしいというか、キレのある線です。若干収差が見て取れます。

SD 5000K
こんどは絞り込んでよくある距離感。安定はこのあたりだと思います。
ここからはZ6です。

SD 4800K
ボケの様子。

SD 4900K
締まりすぎない線で好感が持てます。最新のレンズのジャギーに嫌気がさしたらこういうのが欲しくなります。

SD 4300K +マゼンタ
たしかほぼ最短だったと思います。ボケがうるさいかとおもえば、案外とそうでもありませんでした。

SD 5500K +マゼンタ
逆光は素直です。どちらかといえばゴーストで逃がすタイプで、シリーズに共通していることだと思います。コントラストの低下がないのはありがたいですね。詳しく試していませんが夜間のLED光源ではシチュエーションを選ぶかもしれません。

SD 6100K +マゼンタ
質感の表現はうまいです。もちろんZ6の高感度が優秀なのは認めますが、解像力も持ち合わせています。基本的に線で勝負してきます。
中望遠ならではの抱え方をやってみました。
はてさて…
いい意味で想像通りであり、そういえばシリーズEってこんな感じだったなと懐かしんでおります。あまり例のない100mmという焦点距離に関しては、ほとんど105mmとおなじテンションで使っておりますので大した差は感じませんでした。
基本的には線が優勢であり、開放から解像します。コントラストも程よく乗ってくるので、ひたすらスタンダードな印象です。使った経験のあるAI105/2.5との比較では、105mmのほうがコントラストが強い印象であり、あちらも解像は優れているため、比較としての感想は、当レンズはシリーズEであるから、と言ってしまうだけのこと。なんとも非情ですが、発売背景を踏まえればそれ以上でも以下でもありません。むしろここまでのクオリティを誇っているのがすごいのです。
その他
一部パーツがプラスチックでできています。取り扱いには注意が必要です。落とすと割れたりなんだりして使えなくなります。
このレンズは主に2パターンの形態が存在し、後期型は金属のリングがあります。見分けるポイントにしてみてください。ちなみに筆者の個体は外観写真でお分かりの通り前期型です。
メーカーページはありませんが、ニッコール千夜一夜物語にて掲載がありますので、そちらも併せてどうぞ。リンク
- 焦点距離…100mm
- 開放f値…f/2.8
- 最小f値…f/22
- 絞り羽根…7枚
- 最短撮影距離…1m
- レンズ構成…4群4枚
- フィルター径…52mm
- レンズフード…HR-5

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