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  • レンズの社説 3本目

    急激な冷え込みに、秋どころか冬を感じ始めています。本当に台風が湧く季節なんですか…

    レビュー記事自体が9ヶ月ぶりだそうです。スゴイですね〜(反省)

    さて今回のレビューはAF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm f/3.5-5.6G(IF)です。

    4本目にして初のズームレンズらしいですよ。

    2005年に発売となったAPS-C専用の高倍率ズームレンズです。

    ボディの世代で言えばD70S、D50、D200あたりの世代です。

    無記載はD500で見て行きます。

    条件として自動ゆがみ補正とビネットコントロールはOFF、ピクチャーコントロールはスタンダードとし、色空間はsRGBです。特記以外は5000Kで統一し、Adobe LightroomでRAW現像。+マゼンタの表記について、Lightroomにおいて“色被り補正”の値を+20で統一しています。

    1/13sec f/3.5 ISO2500 18mm
    SD 3800K +マゼンタ

    初手広い方の開放です。ピントは電柱ですがまあまあ良好な結果だと思います。ゴースト、ハレーションはバランスを保っている感じ。ここら辺はEDレンズが効いている様に感じます。

    1/200sec f/5 ISO1000 18mm
    SD 4950K

    こちらも18mmでf/5の状態。画面の大半を占める草にはピントを当てていない状態です。

    1/180sec f/5.6 ISO250 200mm
    SD 5000K

    テレ側開放で彼岸花です。

    一見甘いように見えますが、ピント面は案外しっかり出ています。

    1/350sec f/5.6 ISO250 130mm
    SD 4750K

    中域でわずかに絞ったもの。前ぼけに注目。

    1/250sec f/8 ISO250 31mm
    SD 4950K +マゼンタ

    広めの画面でハイライトバック。本当は晴天下でやりたかったんですが、本当に天気と予定が合わないです。比較的周辺まで安定していると思います。実用ではこの辺りがラインだと思います。

    1/250sec f/5.6 ISO200 200mm
    SD 5000K +マゼンタ
    1/125sec f/8 ISO200 200mm
    SD 5000K +マゼンタ

    同じ場所での比較です。開放と一段絞った状態では後者の方が明らかに安定します。前ぼけが若干落ち着きますね。軸上収差は変わらず。

    1/800sec f/11 ISO250 34mm
    SD 4950K +マゼンタ

    絞り込んで遠景です。まずまずの結果ですが高倍率らしい歪みですね。しかしここまで絞っても周辺は出ません。世代柄仕方のない話ですがどうしても気になるのであればクロップするなどして対処するしかありません。

    1/1250sec f/3.5 ISO100 18mm
    SD 5000K

    同じ場所から、また広い方です。開放で最短付近まで寄ったものです。中心は開放でも良く解像しますね。

    1/30sec f/4.8 ISO3200 85mm
    SD 4050K +マゼンタ

    さてまた夜の場面です。ISO3200まで載せましたが悪くない結果だと思います。高倍率らしく、画質の最低ラインは割らないスタンスですね。発売当時の画素数を含めて踏まえれば、過度な引き伸ばしはしんどいと思います。

    1/13sec f/5.6 ISO2500 18mm
    SD 4050K +マゼンタ

    もう一つ。この辺のハイライト部の処理などを見れば、デジタル対応になった頃の同世代レンズによく似ています。

    円形絞りですので、やかましい光芒は出ません。

    それから、VRはかなりもっさりです。個体差の問題もあるかもしれませんが、半押し→VRが入り、1秒ほどガクガクとしてから保持状態に入ります。高倍率の使用する場面を考えれば致命的です。大人しくII型を買いましょう。

    ここからはD70です。

    D70での作例はピクチャーコントロールをスタンダードに戻し忘れたことを編集段階で気づきました。何卒お許し下さい。

    1/60sec f/5.6 ISO1600 135mm
    VI 3950K +マゼンタ

    歪曲収差を見るためだけの作例ですので、色については触れません。

    糸巻きが見られますがピークは35mm付近です。人工物を相手にするのであれば自動歪み補正、若しくは編集ソフトが必須です。

    1/30sec f/5 ISO1600 18mm
    VI 5000K +マゼンタ

    最短での画面です。やはり近景では卒ない結果を残します。

    そろそろ興味が尽きて来ました。底が知れた、と言うよりも知れた底に辿り着いた様な感じです。

    総括しましょうか。

    一言で申しますと、これからの入手はそれほどお勧めはしません。費用が許すならばII型がありますし、それ以上もあります。

    ここまでの描写を見ていて、発売から20年足らずほどが経過した今では、当時とは事情が全く違います。軒並みの高画素化のみならず、どの面においても技術が変わっているため、“これでなくてよい理由”が溢れています。

    最もII型が登場している時点でここをうるさく言う必要もないと思います。

    2024年10月現在、購入する動機があるとすれば、出来る限りコストを抑えて、出来る限りの利便性を取りに行く場合程度だと思います。

    レンズの話をスッポ抜かしていたのでそちらも書き留めておきます。総合的には他の高倍率と同じです。筆者は高倍率ズームを、“利便性と共に、全域で最低ラインの描写を持つレンズ”と認識しています。例に漏れずこのレンズもパターンの範疇ですが、世代柄、その最低ラインが現行品よりも下となります。

    高感度であればボディ側でまだなんとか出来る問題ですが、こればっかりはレンズ側の問題です。飲み込んで付き合うしかありません。

    いくら絞っても周辺に満足ができないことを使用後すぐに悟り、利便性を捨ててまで8月の遠征では置いて行きました。サイズと利便性とを描写でトレードオフしてこの結論であれば要らないと判断したまでです。

    AFは高倍率らしくそこそこのスピードです。SWM初期だなあと感じるスピード感ですが、間違いなくAiAFよりはマシであるので、ここでは特に言及しません。が、しかしどうしても一つだけ。D500とのグループエリアAFにおいては、動きものですらないのに、背景に引っ張られることがあり、これも嫌気が差した原因です。相性の問題かも知れませんが、これがキッカケで決定機を逃す様であれば使用など出来ません。

    VRについては先ほど言及致しましたのでそちらを参照下さい。あれ以上申し上げることはありません。

    I型につき、ズームロック機構はありません。これが欲しければII型へどうぞ。自重落下は言わずもがなです。個体差もありますが、18mmへ入れておけば、勝手に24mmまでスライドし、ここから一気に135mmまで落ちます。パワーズームでしょうか(爆)

    他になにか話すことはあったか…と思ってもう一度レンズを見てみれば、一つ思い出しました。このレンズは前玉がクソデカ蟹目になっているので開けやすいです。下手したら指でも開けられるレベルです。(筆者も怖くなって蟹目レンチで締め直した)

    そのためカビ玉やチリゴミのひどい玉を拾って来て起こすのも手です。そこまで手間をかけて欲しいレンズかは自答して下さい。

    このレンズを薦めたい場面はあるかと言われれば、強いて一つです。学校行事の撮影などで、どうしても安くレンズを仕入れたい、利便性を手にしたい、と言う場合はこのレンズが選択肢になると思います。ボディ内モーターのない機種であれば尚更です。

    しかし、II型との価格差がほとんどないことを踏まえれば、このレンズが選択肢になることはほとんど少ないとは思います。これらよりも安い価格で18-140mmもあるので、こちらへ行くのが安牌だと思います。

    書き出したら止まりませんから、この辺りでやめておきましょう。気が向いたら書き足しているかも知れません。

    このレンズはニッコール千夜一夜物語でも取り上げられておりますので併せてどうぞ。

    ニッコール千夜一夜物語 第八十二夜

    AF-S DX VR Zoom-Nikkor 18-200mm f/3.5-5.6G IF-ED [II]
    
    
    
    
    
    • 焦点距離…18~200mm(35mm判で27~300mm)
    • 手ブレ補正…4段
    • 開放f値…f/3.5(18mm) f/5.6(200mm)
    • 最小f値…f/22(18mm) f/36(200mm)
    • 絞り羽根…7枚(円形絞り)
    • 最短撮影距離…0.5m(全域)
    • レンズ構成…12群16枚(EDレンズ2枚、非球面レンズ3枚)
    • フィルター径…72mm
    • レンズフード…HB-35

    メーカーページ

  • 10/5

    雨の匂いが香る要塞。

    暗い17時の空気を裂いた。

  • 雨下、晦冥の街から。

    全ての見えないものたちの為に。

  • 9/19

    まだ秋らしいなにかを感じることが出来ません。2024年の9月19日です。

    先日は中秋の名月でして、一応撮っておくかと惰性ながらに撮影していました。季節の変わり目を感じる事柄はそのくらいです。今年はまだ各社の月見バーガーも食べていませんし。口内炎がしんどいです。特に今回はひどいです。

    こんな時期になっておきながら明日は東京で35℃を超え、観測史上初の最遅な猛暑日になりそう、なんて暑苦しいニュースを目にしています。

    さて恒例の二十四節気七十二候です。9月の19日ですから、白露の玄鳥去(げんちょうさる)に当たります。玄鳥はツバメのことで、4月の記事で少し触れた、玄鳥至(つばめきたる)とは真逆の意味を持ちます。4月の頭に日本までやってきたツバメたちは、夏の間に巣を作ります。そこで子育てをし、遂にはこの頃になって、冬を目前にすると、再び南国への長旅へ発つのです。

    まあしかし、この深刻な二季化の中で、どれほど七十二候に当て嵌まりながら、季節は進行しているのでしょうか。そんなことを思うほど暑いです。まだまだ汗への対策も必須ですし、ここ最近は毎日のように熱中症警戒アラートが出ています。どうかみなさま、油断なき様、お気をつけてお過ごし下さいませ。

    さて、そんな中口実を作ってD70を運用しに散歩してきましたよ。

    D70 + NIKKOR-S・C Auto 55mm F1.2

    百日紅の花ですね。もう時期枯れてきています。開放でやってみました。

    因むと、百日紅の花言葉は、「雄弁」や、「愛嬌」、「潔白」などがあります。

    D70 + 〔レビュー中〕

    ISO1600です。D40よりは顕著です。

    質感を損なうので、百日紅の幹には相性が悪いですね…笑

    D70 + AF-S NIKKOR70-200mm f/4G ED VR

    WBは晴天-1ですが、なかなか良好な結果を出しています。ここまでの3枚は何の補正もかけていません。もちろんノイズ補正もオフです。

    久しぶりにダラダラと散歩をしました。少し前なら汗だくになって、カメラを出す気すら無くしていましたが、ギリギリカメラを構えてやるかと言う気になれる気温になってきました。いかんせん湿度が高いので、なかなか涼しいとは思えませんが…

    そしてD70のおはなし。個人的には銀塩の感覚で使っていました。撮影後の画像確認などは特にせず。時にノンファインダーで、思うままに撮っていました。

    それほど重くも大きくもないので、持ち出すにもいいサイズです。それでいてボディ内があるので優秀ですね。

    あとは仕上がり設定によって好き勝手にカスタムができます。

    関係ないことを言えば、銀塩の流用なのか、ミラーが35mm判のサイズで入ってます。センサーだけが小さい状態ですね。

    そんなこんなでゆっくりD70を愉しんでいます。今後もカバンに忍ばせて使える機会でこっそり使おうと思います。以上、2,200円の飛び道具のお話でした。

    おわり。

  • 芸備線 1809D

    衒いのない40。

    しかしきっとここでしか味わえないです。出会いを作るならこちらから動くしかありません。

  • 記憶のひきだし #2

    秋の兆しが見えて来た9月の頭、未だ冷房は切れません。

    記憶といっても近い話です。8月の遠征の写真を。

    同行者の方にご案内頂き、瀬戸内海バックに順光で打てる俯瞰場所へ。高低差の具合で、夕方の光線では木の影が3両目付近にかかってしまうため、思い切って縦で。

    瀬戸内海を挟んで望むのは、大黒神島と江田島です。

    なんとも澄んだ天気で、30kmほど先の江田島の輪郭もはっきり見えました。

    この115系瀬戸内色、運用も公開されており、撮影者の民度もある程度保証されているので、こんどは乗ることができればなあと、帰って来てから思っております。

    おわり。

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