KS芝

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  • 記憶のひきだし #8

    だいたい2年前です。

    このカットも28mmから生まれています。妙に肌に合うと言うか、とりあえずこの頃のインスピレーションが欲しいので、当時を振り返りながら、記憶と今の感覚を繋ぎ合わせます。

    機材の乗り換えがあります。これもきっかけの一つにしたいと思っています。

    昨日は茨城で震度5弱がありました。この当時は、伊勢から広島に滞在しておりましたが、レンタサイクルで伊勢市内を爆走していたところ携帯がやけに騒ぎ、自転車を降りて確認すれば宮崎で震度6弱との情報。こりゃまずいんじゃないかと思った折、その日の夜に寄ったスーパーでは備蓄できる水や缶詰各種がごっそりなくなっていました。報道の最前線に立ったつもりで見ていた記憶です。

    今年の夏は特に出かける予定はありません。急造で機体の乗り換えをすることになったので、ありがたく控えめな物欲もありまして静観の夏になりそうです。

  • ALIVE

    目下、光をつなぐもの。

  • レンズの社説 24本目

    随分と気温が上がってきました。今年も夏がやってきます。

    今回のご紹介は…

    NIKKOR Z 24-70mm f/4 S です。

    Zマウントへ舵を切るための第一歩として本邦初のZレンズとして満を持しての登場です。

    Z6で見ていきます。

    1/640sec f/5.6 ISO100 (24mm)
    SD 4700K

    まずは24mm側のf/5.6です。安定どころを探していますが、この画面ではひとまず気になるところがありません。

    1/2000sec f/4 ISO100 (70mm)
    SD 4450K

    テレ側で開放、最短付近です。この画面で見てもキレが凄まじいです。絞り込んだかのような絵です。それでいて質感を損なわず、うまい具合に落とし込んでいると思います。

    1/1600sec f/4 ISO100 (24mm)
    SD 4450K

    先ほどの画面からズームを引いていって今度は広角側です。幾分か収差が出るものだと思いましたがそうでもなく、実力を見せつけられたような気分です。

    1/3200sec f/5.6 ISO400 (24mm)
    Auto 5300K

    Z6の絵作りもあってか、もうFマウントとは別次元のようにも感じられます。この抜け感は単焦点で感じるようなもので、数値で測れない部分においての進化を見ています。

    ほとんど初めて持ち出した時のカットで、ここはあえてピクチャーコントロールをオートにしております。

    1/3200sec f/4 ISO400 (24mm)
    SD 4700K +マゼンタ10

    開放でここまでやります。見ていただいた方が早いですが、ハイライトからシャドーまで、ここまでの情報を抱えた上で逆光の処理を必要最低限に止め、画像の質として素晴らしいものを見せてくれます。この辺りの表現は撮り手に驚きと可能性をくれます。

    1/3200sec f/4 ISO400 (24mm)
    SD 4500K +マゼンタ10

    低い光線の直撃が得られたので、ここぞとばかりに逆光耐性を見ていますが、画像を見てびっくり。ゴーストが右下を拡大してようやく見つかるレベルに抑えられております。さすがというべきか、S-lineのレベルの高さが見えています。これがキットレンズなのです。

    1/2500sec f/4 ISO250 (70mm)
    SD 5100K

    手前ボケから後ボケまで、ありがちなシーンです。70mmならf/4でも案外とボケます。気温がそのまま写真になったようという表現が一番正しいと、風呂に浸かっていて思いました。

    1/2500sec f/4 ISO250 (24mm)
    SD 5100K

    そしてそのまま24mmへ。テレ側はともかく広い方での開放、そして近いピントでも収差がないので驚きです。f/4程度でもボケが使えれば画面から飛び出してくるような使い方もできるかもしれません。

    1/2000sec f/8 ISO500 (65mm)
    SD 4850K +マゼンタ10

    絞り込んだ作例があまりなかったのでこちらを。安定で特にいうことがありません。温厚な気持ちで使っていられます。

    あのね…

    良いレンズといえます。間違いなく。手放しでお勧めできるレンズの代表で、これがキットレンズという事実もさる事ながらその価格に衝撃を受けるレベルです。ここまでやってしまうなら広角レンズはこれで良いのではないかというのが正直な感想です。

    Z6のセンサーとの相乗もあるのか、非常に素直な写りをします。見たものを見たまま。使っているうちは終始この印象です。

    FマウントのAF-S24-70/2.8Gも使った経験も踏まえて、とりあえず標準が欲しいならこのレンズが良いのではと思うほどで、Z6やZ5の価格も考えると、かなりZマウントも敷居が下がってきています。一眼レフよりもストレスがないのはZマウント機であるからという点も踏まえてもういっそ多少コストが上がっても、Zマウントおよびこのレンズを選択して欲しいと思いました。

    やはりマウントそのものの口径が大きくなったのはかなり影響するようで、さらには電磁絞りのためFマウントの、特にGタイプよりも前の世代からはもう想像もつかない境地にいると言っても良いです。シャープネスは普通くらいに抑えている印象ですが、各焦点域でのキレは単焦点のそれに近く、衝撃を受けるファーストインプレでありました。

    レンズ自体のヌケも凄まじいものがあります。 これを含めて光源の交わし方が上手く、コーティングもあるので場面を選ばずに使っていくことができます。

    よくチューニングされている印象で、仕事に振ったようなシャープネスではなく、かと言って廉価レンズのような性能かというとそうではありません。妥協を作らずバランスよく能力を持っているような印象です。特に質感の付与がうまく、この辺はZレンズになって変わったところを取り入れているような感覚で、初心者から筆者みたいな変わった人まで万人受けしそうな仕上がりになっていると思います。

    手頃な標準レンズが欲しければこのレンズを迷わず推します。

    筆者はFマウントで問われた場合には各域のf/1.8単焦点に手を出してみて欲しいと答えを用意していますが、Zマウントでは現状これが一強であり、他も使ってみなければなりませんが、傾向性と利便性、そして画質の全てがこれほど高い次元で確立されているのは、ユーザーとして頼もしい限りです。これより上ではしっかり24-70/2.8が二世代しっかり用意されておりますので、物足りない皆様もご安心ください。

    活躍してます。

    うちではZ6とのタッグで、D5の死角を埋めるべくカメラバッグの一番近いところに常駐。D5をしまっても哨戒役として常に警戒体制を敷いています。当レンズが優秀なのももちろん、Z6の高感度とドライブ性能、ミラーレスカメラ特有の利点をフルに活かしながら、細やかな場面まで拾い切る撮影をすることができております。Fマウントの広角レンズを携帯せず、当レンズに広角をフルで任せることも多く、D5を望遠レンズでの任務に専任することができる面でも非常にありがたい存在となっています。

    また、撮影以外での外出の際もZ6とこのレンズの組み合わせでちょっとした取材や撮影を敢行することができ、用途を選ばず使っていけます。

    ちょっとばかり感じていること。

    やはりZマウントに入ってからの絵作りには、これまでと一線を画する“質感の付与”があると感じていて、今回の取材でも、撮影した画像を見て、その時の気温、湿度、その場の空気全てが詰まっているような…そんな印象を持っています。もちろんボディ側の影響もあるとは思いますが…

    撮り手が自分の写真を見返した時、撮影した時の心境、気温や空気を思い出すものです。そうして小さな思い出と共に確立されていくのが写真であり人間の記憶です。

    デジタルとなり、一度にたくさんの記録が出来るようになった今になって、再びフィルムが若年層に人気なのはそう言った空気感を味わうためというのも少なからずあるものと考えます。そんな中で、デジタルカメラでもそのような、素敵な体験が出来るようになってきていると思います。普段はあまり写真を撮らない人にこそより色濃く残る、撮影した際の“匂い”のようなものを、感じやすくなっている、と勝手に思っています。


    Fマウントばかり使っていたユーザーからすれば標準ズームにもつイメージを覆すような感覚です。

    一言で言えばとことん真面目です。ただ、それがうれしい。

    ニコンの標準ってお茶目なの多いんだよ…

    メーカーページ

    • 焦点距離…24-70mm
    • 手振れ補正…なし
    • 開放f値…f/4
    • 最小f値…f/22
    • 絞り羽根…7枚(円形絞り)
    • 最短撮影距離…0.3m(全域)
    • レンズ構成…11群14枚(EDレンズ1枚、ED非球面レンズ1枚、非球面レンズ3枚、ナノクリスタルコート、最前面のレンズ面にフッ素コート)
    • フィルター径…72mm
    • レンズフード…HB-85
  • I’ll be

    いまが底だと思えば

  • 無題 #12

    つい先日のことです。

    ほんの一瞬の出来事として、人間が命を落とすところを見ました。

    人というのは単純で、現場では驚きと好奇心で気持ちが昂ったのだけ覚えています。そこにあった命の宿らぬ人の体を見ました。

    一つ思うのです。天国や地獄なんてものは詭弁だと。

    何人も現場を目の当たりにすれば口が裂けても言えるはずがないことです。ただの冒涜です。

    しかしそれだけ死を恐れているということです。皆同じなのです。

  • レンズの社説 23本目

    また一段と暑くなり、今年も夏が来たかと思えば、急に雨が降り寒くなったこの頃でした。衣替えしかけただけに勘弁してほしいものです。

    今回の登場は…

    Nikon Lens Series E 100mm F2.8です。機会があったので手にしてみました。

    登場は1979年(日本国内では1980年)。一般ユーザー向けとして、小型軽量低価格を目標として開発されたのが、Nikon EMとLens Series Eであり、当レンズもそのラインナップの一本。要するに廉価レンズであり、ニッコールを冠さない稀有なレンズでもあります。

    1/320sec f/2.8 ISO200
    SD 5500K

    ひとまず近距離の開放です。なんというかコントラストといいボケといい、世代を感じるような描写です。使いどころのありそうなキレで、実力を感じるとともに、所有しているSeries E 75-150mmにも通ずるところがあります。

    1/1600sec f/2.8 ISO200
    SD 4500K

    距離を取った画面での開放。

    シャープネスは単焦点らしいというか、キレのある線です。若干収差が見て取れます。

    1/800sec f/8 ISO200
    SD 5000K

    こんどは絞り込んでよくある距離感。安定はこのあたりだと思います。

    ここからはZ6です。

    1/4000sec f/2.8 ISO200
    SD 4800K

    ボケの様子。

    1/2500sec f/2.8 ISO200
    SD 4900K

    締まりすぎない線で好感が持てます。最新のレンズのジャギーに嫌気がさしたらこういうのが欲しくなります。

    1/1600sec f/2.8 ISO200
    SD 4300K +マゼンタ

    たしかほぼ最短だったと思います。ボケがうるさいかとおもえば、案外とそうでもありませんでした。

    1/4000sec f/2.8 ISO200
    SD 5500K +マゼンタ

    逆光は素直です。どちらかといえばゴーストで逃がすタイプで、シリーズに共通していることだと思います。コントラストの低下がないのはありがたいですね。詳しく試していませんが夜間のLED光源ではシチュエーションを選ぶかもしれません。

    1/200sec f/2.8 ISO7200
    SD 6100K +マゼンタ

    質感の表現はうまいです。もちろんZ6の高感度が優秀なのは認めますが、解像力も持ち合わせています。基本的に線で勝負してきます。

    中望遠ならではの抱え方をやってみました。

    はてさて…

    いい意味で想像通りであり、そういえばシリーズEってこんな感じだったなと懐かしんでおります。あまり例のない100mmという焦点距離に関しては、ほとんど105mmとおなじテンションで使っておりますので大した差は感じませんでした。

    基本的には線が優勢であり、開放から解像します。コントラストも程よく乗ってくるので、ひたすらスタンダードな印象です。使った経験のあるAI105/2.5との比較では、105mmのほうがコントラストが強い印象であり、あちらも解像は優れているため、比較としての感想は、当レンズはシリーズEであるから、と言ってしまうだけのこと。なんとも非情ですが、発売背景を踏まえればそれ以上でも以下でもありません。むしろここまでのクオリティを誇っているのがすごいのです。

    その他

    一部パーツがプラスチックでできています。取り扱いには注意が必要です。落とすと割れたりなんだりして使えなくなります。

    このレンズは主に2パターンの形態が存在し、後期型は金属のリングがあります。見分けるポイントにしてみてください。ちなみに筆者の個体は外観写真でお分かりの通り前期型です。

    メーカーページはありませんが、ニッコール千夜一夜物語にて掲載がありますので、そちらも併せてどうぞ。リンク

    • 焦点距離…100mm
    • 開放f値…f/2.8
    • 最小f値…f/22
    • 絞り羽根…7枚
    • 最短撮影距離…1m
    • レンズ構成…4群4枚
    • フィルター径…52mm
    • レンズフード…HR-5

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